今、SNSやYouTubeなどを通して、これまで見えてこなかったバレエの“舞台裏”が、少しずつ可視化されるようになってきました。
私自身もその舞台に立ってきた一人として、驚くことはありませんが、改めて感じるのは、日本のダンサーにとって最も重要なのは「経済的・社会的な自立」であるということです。
私がこの世界に23歳で初めて足を踏み入れたとき、強く感じたのは、
「今の時代に、こんなにも封建的な世界があるのか」という驚きでした。
一般社会の目から見ると、バレエ界の価値観には明らかなズレがあります。
それは単なる文化の違いではなく、社会の中で置き去りにされてきた“当事者の意識”の問題でもあります。
この意識をどう育て、どう変えていけるか。
それが、私自身が長く抱えてきた課題です。
さらに深刻なのは、この世界では個人の意見を言う場も機会もほとんど存在しないということ。
否定され続けることで、自分の価値を見出せなくなるだけでなく、考えることそのものを奪われています。
普通に社会で考えればありえないようなことですが、
それが3歳や5歳という幼い時期から「当たり前」として育まれている。
一般の方には、この構造の怖さを知ってもらえたらと思います。
(もちろんすべてのお教室やバレエの環境がそうではありません)
Heart & Career は、そうした現状を少しでも変えるために、
ダンサーが社会との接点を持ち、自分のキャリアを再構築していくための学びと支援の場として生まれました。
世の中には支援の仕組みや良いサービスが数多く存在します。
けれども、本人がそこに目を向けない限り、それらは“存在しない”のと同じです。
苦しい状況の中では、新しい一歩を踏み出すよりも、
今の場所に留まるほうが楽に感じられることもあります。
けれど、その“負の循環”から抜け出すきっかけをつくることが使命です。
Heart & Career は、バレエで生きる人がもう一度、自分の人生を描き直せるよう、
「考える力」と「選び取る力」を取り戻すための伴走者でありたいと考えています。
Heart & Career 詳細はこちらのページをどうぞ。
https://hiroki-nakatani.jimdofree.com/heart-career/